産後の睡眠不足を軽減する“眠りを助けるアイテムと習慣”

2026.02.19

はじめに――「眠れない」はあなただけじゃない

赤ちゃんが生まれた喜びと同時に、多くの人が直面するのが“睡眠不足”という現実です。
産休に入り、やっとゆっくりできると思っていた矢先の出産。育休が始まっても、昼夜問わず続く授乳やおむつ替えに、思うように眠れない日々が続きます。

「こんなに寝られないなんて思わなかった」
「産休中なのに、全然休めていない」
「育休って、休みじゃないんだ…」

そんな本音を抱える方は少なくありません。

産後の睡眠不足は、気合や根性で乗り切るものではありません。ホルモンバランスの変化、体の回復途中という状態、そして赤ちゃん中心の生活。眠れなくて当然の状況なのです。

だからこそ大切なのは、“完璧に眠ろう”とすることではなく、「どうすれば少しでもラクになるか」を考えること。

この記事では、産後の睡眠不足を軽減するためのアイテムと習慣について、産休・育休中の生活に寄り添いながらご紹介します。

産後に眠れない理由を知っておく

まず前提として、産後は眠りにくい条件がそろっています。

1. 赤ちゃんは“夜通し眠らない”生き物

新生児は昼夜の区別がなく、2〜3時間おきに起きます。これは正常な発達過程。
「なぜ寝てくれないの?」ではなく、「今はそういう時期」と理解するだけでも、気持ちが少し軽くなります。

2. ホルモンバランスの変化

出産後はエストロゲンやプロゲステロンが急激に減少し、体は大きな変化の最中にあります。不安感や情緒の揺れも起こりやすく、眠りの質が落ちることもあります。

3. “自分が起きなきゃ”という緊張感

特に産休・育休中は、日中パートナーが仕事に出ていることも多く、「自分が対応しなければ」と無意識に気を張り続けてしまいます。

まずは、「眠れない自分はダメ」ではなく、「眠りにくい状況にいる」と認識することが第一歩です。

眠りを助けるアイテム編

ここからは、産後の生活をサポートしてくれる具体的なアイテムを紹介します。

1. 授乳ライト(やわらかい間接照明)

夜間授乳で天井の電気をつけると、親子ともに覚醒してしまいます。
調光機能付きの授乳ライトや間接照明があると、最低限の明るさで対応でき、再入眠しやすくなります。

ポイントは「暖色系」「手元だけ照らすタイプ」。
育休中の夜の負担を、少しでも軽くしてくれるアイテムです。

2. ホワイトノイズ・スリープサウンド

赤ちゃん向けとして知られるホワイトノイズですが、実は大人の入眠にも効果的です。
一定の音があることで、物音への過敏さが軽減されます。

アプリや小型スピーカーで十分。
「赤ちゃんがいつ泣くか」と神経を張り詰めすぎないための環境づくりとして役立ちます。

3. アイマスク・耳栓(昼寝用)

産後は“夜まとめて眠る”よりも、“こま切れで眠る”ことが現実的です。
赤ちゃんが昼寝している間に、短時間でも眠る。そのときに役立つのが遮光アイマスクややわらかい耳栓。

昼間の光や生活音をシャットアウトすることで、短時間でも深い休息を取りやすくなります。

4. 抱き枕・授乳クッションの兼用活用

授乳クッションは、実はママの腰や背中の負担軽減にも役立ちます。
体のどこかが常に緊張していると、眠りも浅くなります。

横向き姿勢をサポートする抱き枕もおすすめ。
産後の体にフィットする寝姿勢を作ることで、回復を助けます。

5. スマート家電の活用

育休中は家にいる時間が長い分、「家事が気になる」ことも増えます。

・ロボット掃除機
・乾燥機付き洗濯機
・食洗機
・電気圧力鍋

これらは“贅沢品”ではなく、“睡眠時間を買うアイテム”です。

産休・育休は収入が減る時期でもありますが、体力とメンタルを守る投資と考えるのも一つの視点です。

眠りを助ける習慣編

アイテム以上に大切なのが、考え方や習慣の見直しです。

1. 「家事は60点でOK」と決める

育休中だからといって、完璧な家事をする必要はありません。
部屋が多少散らかっても、死にはしません。

眠いときは寝る。
赤ちゃんが寝たら一緒に横になる。

これは怠けではなく、回復のための戦略です。

2. 交代制を“具体的に”決める

「手伝うよ」ではなく、
・何時から何時は担当
・週末の夜は交代
など、明確に決めることが重要です。

産休・育休は“二人のプロジェクト”。
役割の見える化が、睡眠時間の確保につながります。

3. 寝る前のスマホ時間を減らす

夜間授乳の後、ついSNSを見てしまう…という声は多いもの。
しかし、強い光は脳を覚醒させます。

必要な連絡以外は控え、画面の明るさを最低限に。
できればブルーライトカットモードを活用しましょう。

4. 15分仮眠を“正式な予定”にする

「時間があれば寝よう」ではなく、「この時間は寝る」と決める。
カレンダーに入れてしまうのもおすすめです。

短時間でも、横になるだけで脳は回復します。

5. 「眠れない夜」を責めない

赤ちゃんが寝ているのに、自分は眠れない。
そんな夜もあります。

でも、横になって目を閉じるだけでも体は休まります。
“眠らなきゃ”と焦るほど、眠れなくなるものです。

産休・育休を「回復の時間」にするために

産休は出産前後の体を守るための制度。
育休は子どもと向き合うための制度。

けれど実際は、「休み」ではなく、「新しい仕事の始まり」に近いものがあります。

だからこそ、
・頼れるものには頼る
・アイテムを使う
・完璧を目指さない

という視点が必要です。

睡眠不足が長く続くと、産後うつや体調不良のリスクも高まります。
「ちょっとつらいかも」と思ったら、家族や自治体の相談窓口、産院などに頼ることも大切です。

おわりに――眠れない日々は、永遠ではない

今は先が見えなくても、赤ちゃんは必ず成長します。
夜通し眠れる日も、必ずやってきます。

その日まで、“完璧に乗り切る”必要はありません。
“少しでもラクにする”工夫を重ねていけばいいのです。

産休・育休は、人生の中でも特別な時間。
だからこそ、あなた自身の体と心も大切に。

今日眠れなかったとしても、あなたは十分頑張っています。
まずは今夜、照明を少し落として、深呼吸をひとつ。

それだけでも、回復への一歩です。

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