夜泣き・寝かしつけで疲れた時の対処法

——がんばりすぎない「眠れない夜」の乗り越え方——
「やっと寝た……」と思ったら、30分後にまた泣き声。抱っこして、ゆらゆら。ようやく寝たかと思えば、布団に置いた瞬間に目がぱっちり。そんな繰り返しの夜。
夜泣きや寝かしつけのつらさは、誰もが通る「育児の壁」のひとつです。体も心も疲れ切って、「どうしてうちの子だけ」「もう限界」と感じてしまうこともあるでしょう。
でも、あなたは一人ではありません。夜泣きも寝かしつけも、決して「うまくできない親」だから起きるわけではなく、成長の証であり、赤ちゃんの発達の一部なのです。
ここでは、夜泣き・寝かしつけで疲れた時に、少しでも心が軽くなるヒントを紹介します。
■ 夜泣きは「成長のサイン」
赤ちゃんが夜泣きをするのは、実は“発達が順調に進んでいる”サインでもあります。
生後6か月〜1歳頃にかけて、脳の発達が急速に進むとともに、昼間の刺激を処理するために夜中に目を覚ますことがあります。
また、赤ちゃんはまだ「眠りのリズム(睡眠サイクル)」が未熟。浅い眠りと深い眠りを短い周期で繰り返すため、大人よりも目を覚ましやすいのです。
つまり、夜泣きは「悪いこと」ではなく、「成長中の自然な反応」。
そう理解するだけでも、少し気持ちが楽になるかもしれません。
■ まずは「寝かせようとしすぎない」勇気を持つ
「早く寝かせなきゃ」「寝ないと明日に響く」——そんな焦りが、余計にストレスを強くします。
でも、寝かしつけは“努力”ではなく“流れ”です。赤ちゃんにも眠るタイミングがあり、親のペースでコントロールできるものではありません。
もし「どうしても寝ない!」という夜があったら、思い切って寝かせようとするのをやめるのも一つの方法です。
いったん電気をつけて、好きな音楽を小さく流す。夜風に当たってみる。温かい飲み物を少し飲んで深呼吸する。
親がリラックスすれば、不思議と赤ちゃんも安心して落ち着くことがあります。
「寝かしつけなきゃ」ではなく、「一緒に過ごす時間」と考えてみると、夜の空気が少しやさしく感じられるかもしれません。
■ パートナーと「夜の役割」を共有する

夜泣きや寝かしつけの負担を、ひとりで抱え込んでいませんか?
多くのママが「夫は仕事があるから」と遠慮して夜の対応を自分で引き受けてしまいます。
でも、夜泣きのつらさは、体力的にも精神的にも長期戦。ひとりで抱え込むと、心が疲弊してしまいます。
たとえば、次のような分担をしてみましょう。
- 22時〜2時はママ、2時〜6時はパパが対応する
- 泣いたときはまずパパが抱っこし、授乳が必要なときだけママが登場
- 朝の片づけや洗濯をパパが担当して、その分ママは昼寝
「どちらかが全部頑張る」ではなく、「小さくシェアする」。
この考え方が、家庭全体のバランスを保ち、ストレスを減らしてくれます。
また、夜泣きの苦労を共有することで、パートナー同士の絆が深まることもあります。
「昨日は大変だったね」と笑い合える関係が、育児の疲れを和らげてくれるのです。
■ 日中に“自分のための時間”を確保しよう
夜泣きや寝かしつけが続くと、睡眠不足で一日中ぼんやりしがち。
そんなときこそ、意識的に“自分のための時間”を取ることが大切です。
たとえば――
- 赤ちゃんが昼寝している間に、温かいお茶を一杯
- スマホの通知をオフにして、5分だけぼーっとする
- ベランダに出て外の空気を吸う
- 好きなアロマを枕元に置く
「たった数分でもいい」その積み重ねが、心を保つ力になります。
「自分を休ませること」は、「育児を頑張る力をチャージすること」。
休むことは、決してサボることではありません。
■ 頼れる人・場所を見つけておく
夜泣きや寝かしつけがつらくなるのは、「誰にも頼れない」と感じたときです。
でも、今はサポートの手が思っている以上にあります。
- 自治体の子育て支援センターや保健師さん
- 夜間の育児相談ダイヤル
- SNSでつながる同じ月齢のママ仲間
- ファミリーサポートや一時預かり
「話すだけでも、泣けてスッキリした」——そんな経験をするママは多いもの。
自分の弱音を誰かに話すことは、心のセルフケアの第一歩です。
“がまんしない育児”を意識してみましょう。
■ 「夜は永遠じゃない」と知ること
今はつらくても、夜泣きの時期は必ず終わります。
多くの赤ちゃんは1歳半〜2歳頃には夜通し眠れるようになり、気づけば「もう朝まで寝てる!」という日が訪れます。
そして、不思議なことに、あとになって振り返ると「あの小さな手で泣いていた夜も、悪くなかったな」と思える瞬間が来ます。
それは、あなたがたくさんの夜を越えて、確かに親として成長してきた証。
今の苦労は、未来の自信に変わります。
「夜泣きに耐えた自分」を、どうか誇りに思ってください。
■ まとめ:完璧じゃなくていい、笑顔でいられる選択を
夜泣き・寝かしつけで疲れた時、つい「私が悪いのかな」と自分を責めてしまう人も少なくありません。
でも、あなたはちゃんと頑張っています。
泣き止まない夜も、眠れない朝も、ひとつひとつ乗り越えているその姿こそ、育児のリアルな強さです。
大切なのは「頑張ること」よりも、「笑顔でいられる選択をすること」。
完璧にこなすよりも、ほどよく力を抜きながら、今日も赤ちゃんと一緒に過ごす時間を楽しんでください。
夜泣きはいつか終わります。
その日が来たら、今よりもっと自分を誇れるはずです。
「眠れない夜」を越えた先に、あなたと赤ちゃんの新しい毎日が待っています。